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郡上本染

郡上本染 渡辺染物店

interview渡辺一吉

 岐阜県郡上市にある渡辺染物店は創業から430年余り経過し、古来から続く本染技法を現在に継承しています。 昭和52年には店主の渡辺庄吉(上の写真渡辺氏の父親)が「岐阜県重要無形文化財」に指定され、暖簾、風呂敷、巾着、ショールなどを染め上げる「藍染」、鯉のぼりなどを染め上げる「カチン染め」の2つの技法を用いて商品の製作から販売まで行われています。

城下町と染物

 どの地方の城下町にもあったとされる藍染の紺屋。旗や幕、また武士が着る衣装を染めるために紺屋があったそうで、郡上市には郡上八幡城がありその城下町にあたる場所に渡辺染物店はあります。郡上市は山々から流れ出す豊富で清らかな水が川をつくり、そこから町の中の用水路まで水が流れるようになっていますので、染物をするのに適した場所なのです。

藍染

 藍染の原料となる藍は、徳島で育てられた良質な藍を花が咲く前に刈り取って夏に乾燥させておきます。秋から冬にかけて乾燥させた藍の葉に水をかけてかき混ぜる作業を約100日行う事で「すくも」と言われる藍の葉を発酵させた原材料が出来上がります。 そこから瓶の中で染まるように調節を行うのですが、原材料の「すくも」に加え「灰汁(木灰に熱湯をかけてあくをとったもの)」「消石灰」「酒」「麦」という天然の物だけを使用して 10日~2週間ほど瓶の中で毎日掻き混ぜることで染められる液になるまで発酵させていきます。 藍染に使用する生地も糊を落としてから使わないと染まりにくいので、湯通ししてから染めの作業に入ります。 天然の藍は葉に数パーセントの青色の成分しかなく、残りは茶色、黄色、植物の繊維、不純物が多いので数日に分けて何回も染める必要があります。青色と同時に薬効効果のある草木の成分がつきます。

発酵させてすぐの瓶の中は青色の成分を多く含むので濃い色に染まりますが、1~2ヶ月程染めを繰り返すと、その後はだんだん薄くなっていき、最後は下染めや、濃く染めない部分に使うなど無駄なく使い切ります。複数ある甕(かめ)で発酵させる時期をずらすことでいつでも最適な条件で染めることが出来るよう常に管理されています。 藍染の特徴としては生地表面に層をなすように藍色が重なるので生地が丈夫になるという特徴があります。昔は武将が使う衣装に使われ刀傷をやわらげたり、刀傷に対しても化膿を抑えたりする効果があると言われています。現在では格闘技の道着にも使用されています。また火に引火しにくく、火消しの半被、半纏、鵜匠の衣装に使われています。防虫効果もあり服に穴を開ける虫が嫌うので、昔は大切な絹の衣装などは藍染で包んで保存していたという歴史もあります。 郡上本染の特徴はもち米の粉を煮込んで糊にした物を、筒袋と言われる、和紙を柿渋で塗り固めた物の中に入れて、先に太さの違う金具(先金)を付け「筒描」という技法で手描きで一つ一つ作られるのが特徴です。柄として残す部分に糊で模様などを描いて染めた時に色がのらないようにしてから乾燥させます。次に染めの作業を行い水洗いして乾燥させるという非常に手間がかかる作業を重ねる事で深みのある藍色が実現されます。

また筒描以外にも型紙を使ってノリを置く技法もあり、昔は専門の彫り職人で製作されていた型紙も、現在では自分達で製作しています。伸びやかな表情が必要な場合は筒描、パターンなど繰り返して使われる物は型紙など、使い分けて作られます。 暖簾など間口の違うもの、家紋が異なるものに対して柔軟に対応してもらえるのも渡辺染物店の特徴です。

カチン染め 鯉のぼり

 鯉のぼりなどで使われる技法の「カチン染め」。使用される顔料は日焼けに強く、鮮やかな色を保つ事が出来ます。 顔料に大豆の絞り汁を加える事で生地が固くなり色を定着させる効果があります。ハケで塗られるのですが、 藍染と同じように筒描で鱗部分や目の部分を描き一つ一つ手間をかけて丁寧に作られます。 毎年大寒の日に行われる「鯉のぼりの寒ざらし」は染め上げた鯉のぼりの糊を洗い落としながら水に晒して生地を引き締め鮮やかな色彩を出す為に行われています。 鯉のぼりも大小色々なサイズがあり、住宅事情に合わせて柔軟に対応してもらえます。

[ 2014.02 ]

会社ロゴ

郡上本染 渡辺染物店

501-4222
岐阜県郡上市八幡町島谷737
0575-65-3959
http://www.gujozome.jp

 
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