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作り手育成セミナー vol.5
“新しくつくる”のではなく
       “今あるモノ”にミチをつける

岐阜県異業種間の企業ネットワーク支援事業・作り手育成セミナー第5回目。
今回の講師は、福祉の現場と企業を繋ぐ Team coccori 代表・市田恭子氏をお迎えして「“新しくつくる”のではなく“今あるモノ”にミチをつける」をテーマに講演していただきます。 Team coccoriは、福祉の現場の片隅に置かれた反物を生まれ変わらせるところから動き出しました。 ただかっこ良くデザインをするだけではなく、関わる障がいある方々、企業の方々、そして地域の方々が誇れるモノづくりを目指し、一緒に成長することを目的として運営をしています。
〇今あるモノの新たな見せ方・売り方をどのように探すか?
〇ありのまま、本来もっている価値はどんな視点で見つけられる?
市田氏のモノの見方を教えていただきます。

後半では、いぶき福祉会第二いぶきの施設長・北川雄史氏をお迎えして、いぶき福祉会の取り組みについての講演、お2人によるトークセッションや、参加者との意見交換会を行います。 きっと、今までと違った目線でモノが見られるようになる機会になるでしょう。
場所:ハートフルスクエアーG 2F 研修室50
定員:30
参加費:無料
申込み先:㈱杉山製作所モノづくり事業部 担当 林
Fax.0575-46-7665 Tel.090-2836-3350 E-mail.misato-h@kebin.jp
facebook.“岐阜印”ページ内イベントページからお申込み
・お申し込みの際は氏名、ご所属(事務所名など)、ご住所(勤務先または自宅)、電話番号、FAX番号、メールアドレス、参加希望人数を明記の上、宛先にお間違えの無いようご注意ください。
・参加申し込みには、予約完了の返信をさせていただきます。
・数日経っても返信が来ない場合はお手数ですが再度確認のご連絡をお願い致します。
・当日の進行時間は多少の前後がございます。あらかじめご了承下さい。


◎セミナー終了レポート

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 講師には、滋賀県で活動をしているTeam coccori代表・市田恭子氏をお招きして「新しくつくるのではなく今あるモノにミチをつける」をテーマに開催しました。 Team coccori発足のきっかけは、滋賀にある福祉の作業所にあった手織りの反物。 織られては売れずに山積みになり、時にはほどかれ、また織られ…を繰り返していた障がいのある方が織ったさをり織の布を、市田氏が「かわいい!」と発見したところからでした。作業所の職員や福祉事業所関係者も誰もが見慣れ、価値を見出だせなくなっていたその大量の織物に、何か使い道があるはず、と思った市田氏は、MIJPで知り合ったデザイナーの助言を得て、作業所から集めた300本の織物そのままを展示会に出展。 今更そんなものを展示して何になる…と周囲の人間に言われながらも臨んだその展示は、蓋を開けてみれば開場直後からの大行列で問い合わせが殺到する事態となったそう。 それはつまり、作業所で作られ売れないと思われていたものが、企画・プロデュースを行えばちゃんと一般的なモノづくりと同じように通用する、という事を証明する機会となったのでした。

(※)さをり織 … 常識や既成概念にとらわれず、自由奔放に、好きに好きに織る手織りの手法の一つ。

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「作り手だけが満足するのではなく、地域の方が誇れるものを作ろう」 「障がいがあっても無くても、共に地域で働き暮らす」 そんな思いを大事にする市田氏がこのcoccoriで目指したのは、作業所で作られた製品を“売れるように”すること。 それはひいては全国で一人当たり平均13,500円/月ほどだという、作業所で働く障がいのある作り手の賃金を上げ、自立した生活へ応援するため。想いの込められた製品にはそれだけ強い力が宿るということを、参加者の皆様は製品に実際に触れながら実感されていた様子でした。

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 第二部は岐阜の社会福祉法人いぶき福祉会・第二いぶき施設長の北川雄史氏が加わって進行。 北川氏は「いま福祉の世界は決してマイノリティではない」と語られた上で、福祉の世界の現状を解説。 第二いぶきでは市田氏のcoccoriの事例と同じように、施設を利用する障がい者の賃金向上・そして「作り手」として誇りのために、様々な売れるための仕組みが試みられている。 『招き猫マドレーヌ』などは第二いぶきのそうしたモノづくりの一つ。 そういった自身の経験を踏まえ、いぶきで行われているモノづくりについても、「大量は無理でも少量はできるという強みがある。そのようにすべてにおいて価値であり商品であると考え、 ≪どうやって売れるものを作るか≫という所から、≪いかに価値を伝えるか≫という所にシフトすれば、自分たちにしか込められないストーリーが見えてくる。 かけがえのない存在としてその人の価値を見出す…そのための手段として全国各地に在る福祉の作業所で行われているモノづくりを、ぜひそこにしかない価値を持つビジネスパートナーとして活用してほしい」といった内容を会場に向けて話されました。 次回のセミナーもどうぞお楽しみに!


講師プロフィール

市田 恭子〔Team coccori代表〕
coccori:http://coccori.shiga-saku.net/

滋賀県から受託している“「おこしやす」三方よし仕事おこし支援事業”という障がいのある方の工賃向上を図るプロジェクトの一つとしてTeam coccoriを発足。 デザイナー・職人を集め、障がいのある方が「自立した生活を送れる」ようにという思いで、福祉の世界でだけでは解決できない事を地域や企業と一緒に現在のプロジェクトを進行している。

北川 雄史〔社会福祉法人いぶき福祉会・第二いぶき施設長〕
いぶきHPいぶきの小窓:http://www.ibuki-komado.com

1969年京都生まれ、神戸育ち。 1997年社会福祉法人いぶき福祉会に就職。 重度重複障がいの利用者と向き合いながら、数々のユニークな試みを続けている。2007年誕生の「ねこの約束・招き猫マドレーヌ」は、いぶきの看板商品。2012年より草木染め「百々染め」プロジェクトを始動。みんなが暮らす「わが街」の元気を願い、障がいのある人も「作り手」として誇りを持ち続けられるようなシゴトづくり、街づくりを描きながら地域とのつながりを一段と加速させている。

※講師プロフィールは開催当時の情報です。


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